バンドヒーターのサイズは、機械の種類や使用状況などによって無数に分類されます。標準化・規格化は、実際上不可能とされていますが、ユーザーの目安となるように、AOIでは下記のように標準品を設定しています。もちろん下記以外のサイズも製作可能です。

ヒーターのワット密度は、加熱温度及びヒーターの接触状態により、一概に算出することは出来ませんが、永年の研究及び経験により、最高ワット密度は下表のような関係をもっています。

上記表の加熱温度及びワット密度の関係を基に次式を御利用ください。
W =（Dπ-N）F×ω
W……ワット数　　D……ヒーター内径(cm)
F……ヒーターの巾(cm)　　ω……ワット密度(Wcm2)
N……常数(1ピース型の場合は6cm、2ピース型の場合は12cm)
ただし、ヒーターの締付シロ(C)が異なる場合、又はヒーターに孔をあけた場合等はこれを考慮する必要があります。

下記のグラフは、加熱温度250℃で、接触状態が良好の場合の最高容量とヒーターサイズの関係を表すグラフです。
なお、グラフは1ピース型の容量を表していますので、2ピース型の容量を求める場合には、1ピース型容量に0.95を乗じてください。

バンドヒーターには電気端子として、4mmφ、5mmφの2種類があり、ヒーター巾により、前者35mm以下、後者は40mm以上になっています。材質はSUS-304構成となっています。なお、ご要望により、リード線方式のものも製作出来ますのでご照会ください。

電気端子が露出していて、作業上危険な場所にヒーターを使用する場合には、ターミナルカバーをご使用ください。
AOIでは、磁器製ターミナルカバー4mmφ、5mmφ用を用意しています。

「バンドヒーター」は、被加熱面に密着して使用するように設計されています。したがって、被加熱面に適したヒーターを、完全に締め付けて密着させることが、不可欠の条件です。

プレートヒーターは、バンドヒーターと同じ構造をもつマイカ絶縁による平板状のヒーターで主として平面部分の加熱用として、被加熱面に密着して取付け使用されます。
AOI《プレートヒーター》は端子の位置および構造上の関係によって下図のように、型式Aと型式B2種類があります。

《プレートヒーター》も《バンドヒーター》と同様に、任意のサイズを製作することが可能ですが、ヒーター標準巾とワット数との関係は、グラフに表している通りです。