「N 熱電対」とは現在一般的に広く使われているK熱電対の耐環境性を改良した新しい熱電対で、その組成には、+脚にナイクロシル、−脚に ナイシルの合金を用いています。日本においてはまだ知名度が低いのですが1995 年にJIS規格に採用されました。 「ナイクロベルシース」とは従来の金属シース(ステンレス鋼、インコネル等々)では高温下において熱電対素線に対して化学的侵食や金属疲労があり、
熱電対の安定性や寿命に少なからず影響を与えていました。 ナイクロベルシースN熱電対Nicrobell sheathed "N" thermocouples高安定性High stabilityナイクロベル合金は、N熱電対に極めて近い化学組成を持っているため、 高温領域で、従来のステンレス鋼(SUS316,SUS310 等)、インコネ ル等の合金のように金属ガスを発生せず、N熱電対素線を汚染しません。 さらに、熱衝撃等、膨張率の差による断線等が抑制されるなど、長期使 用に対して高い安定性を示しています。 高精度High precision当社ナイクロベルシース熱電対は、0.4級を採用しています。従来の金属シースK熱電対に比べてより高い温度まで高精度で測定できます。さ らに、ナイクロベルシースの高い安定性は、1200℃付近において貴金属熱電対であるPL II(プラチネルII )やR熱電対に勝るとも劣らない 再現性を示します。具体的な、ナイクロベルシース熱電対の許容差は、下表を参照してください。 耐環境性Environment resistanceナイクロベルシースN熱電対は、酸化性、腐食性雰囲気に対する耐性に優れ真空下(低真空)においても使用が可能です。
耐環境性の秘密は、ナイクロベルの化学組成の他に従来より厚いシース、太い素線を実現した加工技術によります。 長寿命Long life高い安定性と耐環境性を誇るナイクロベルシース熱電対は、経時変化も 少なく従来の金属シース熱電対に比べて長寿命であり、定期交換周期が 延び経済的です。 許容差について(JIS C1605に基づく)*クラス1(旧0.4級)のみ製作可。About tolerance (based on JIS C1605)
金属シース材質による常用温度について(当社比)About normal operating temperature of metal sheath material (compared with our conventional products)
ナイクロベルシースの最高使用温度Max. Operating temperature of Nicrobell sheath
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